Synthesiaに初期から入っているピアノ音源、もう少し良い音だったらな、と思うことありませんか?
高価格帯の電子ピアノを接続した場合では、電子ピアノに内臓されている良いハード音源を利用することができるので良い音で練習することができます。安価帯の電子ピアノや電子キーボードでは満足できる音質ではないことがあります。また、MIDIキーボードは音源を内蔵していないのでSynthesiaの初期音源を活用するしかありません。
Synthesiaの音質を上げる方法が実は存在します。音源を接続すれば解決します。
音源はハードウェア音源とソフトウェア音源の2種類があります。今回は安価に導入するために無料版のソフトウェア音源の導入を行うとして、全体像を俯瞰したいと思います。
説明は不要という方は、この記事の最後にいくつかの手段の記事へのリンクを紹介していますので、この記事自体は読み飛ばしてください。設定がうまくいかなかった場合は、この記事に戻ってきていただくと、もしかすると解決に近づけるかもしれません。
Synthesiaと音源
Synthesiaに接続する音源はハードウェア音源とソフトウェア音源の2種類があります。概要は下記図の通りです。
随分前からソフトウェア音源が主流にはなってきているものの、PCに接続しない状態でも演奏できる電子ピアノではハードウェア音源が内臓されているので、その恩恵にあずかることもあります。
電源が内臓された電子ピアノを接続する場合
電子ピアノ(オレンジ枠)は、鍵盤、ハードウェア音源、スピーカーが一体になったものです。電子ピアノ単独で演奏できるのは入力装置である鍵盤(ここではMIDIキーボード)の情報をハードウェア音源を介してスピーカーに出力する構成になっているためです。電子ピアノにはUSB端子またはMIDI端子がありますので、これを介してPCと接続します。PC側ではソフトウェアが複数導入されています(緑枠)。この中に、Synthesiaの初期ソフトウェア音源が含まれています。
このため、Synthesiaを演奏する際の音源としては、電子ピアノのハードウェア音源と、Synthesiaに付属の初期ソフトウェア音源の2つを利用することができます。
このあたりの電子ピアノが該当すると思います。
電源が内臓されないMIDIキーボードを接続する場合
MIDIキーボードはハードウェア音源を内蔵していません。このため、下記のような構成となります。このため、Synthesiaを演奏する際の音源としてSynthesiaに付属の初期ソフトウェア音源のみを利用することができます。
MIDIキーボードを購入した場合は、ソフトウェア音源が付属しているので後で追加することになります。ただ、中古で購入した場合には、付属ソフトウェア音源を利用できる確証はありません。
M-Audio Keystation 88MK3(88鍵)または61MK3(61鍵)が候補です。49鍵バージョンはコンパクトで良いのですがピアノ練習を目的としている場合、すぐ買い替えになってしまうと思います。
ソフトウェア音源の導入
電子ピアノとSynthesiaが導入されたPCのみでは使用できる音源に満足できない場合、PCにソフトウェア音源を導入します。
Synthesia Built-in SynthからのSF2音源接続
SynthesiaにはBuilt-in Synthという内蔵シンセサイザーが導入されており、こちらを介してサウンドフォントのSF2形式のソフト音源を導入できます。これはSynthesiaのアプリ内で完結するため、仮想MIDIインターフェイスは不要です。SF2形式の音源の導入方法はこちらの記事を参考にしてください。
仮想MIDIインターフェイスを介したサンプラーからのSFZ音源接続
SFZ音源はSF2音源よりも高品位です。Synthesiaから直接利用できません。SFZを処理するサンプラー、サンプラーとSynthesiaを接続するための仮想MIDIインターフェイスが容量は大きくなっています。#SFZの記事作成
仮想MIDIインターフェイスを介したDAWからのVST音源接続
ソフトウェア音源はVST音源が主流を占めています。高品位な音源ですが、容量は大きくなっています。VST音源はDAWアプリを仲介して利用する必要があり、DAWアプリとSynthesiaは仮想MIDIインターフェイスで接続する必要があります。導入方法の一例として下記のようなものがあります。様々な組み合わせがあります。