ローランドの電子ピアノは、モデルごとに異なる鍵盤タイプと音源を採用しています。以下に、主なモデルとそれぞれの鍵盤タイプ、音源を一覧表にまとめました。グランドピアノ型も販売されているのですが、機能と価格、サイズが手に余る感じがあり、今回のまとめには入れていません。また、某高級家具メーカーとのコラボ商品もあるのですが、電子ピアノの性能よりもデザイン性にお金を払っている印象があり、今回のまとめには入れていません。
下の表の機種名を押すと、各機種ごとの公式サイトや販売サイトをまとめた情報に移動します。
公式サイトは製品の特徴の深堀りに、また、販売サイトは購入者のコメントを参考にすると良いと思います。
興味のある機種があれば、情報収集してみてください。
| 機種名 | 鍵盤タイプ | 鍵盤の特徴 | 音源 | 音源の特徴 | 最大同時 発音数 | サイズ（幅×高さ×奥行き） | 質量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FP-10 | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 96音 | 1,284×140×258 mm | 12.3 kg |
| FP-30X | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 256音 | 1,300×151×284 mm | 14.8 kg |
| FP-60X | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 256音 | 1,291×125×344 mm | 19.3 kg |
| FP-90X | PHA-50 ハイブリッド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ | ピュアアコースティック・ピアノ音源 | モデリング音源、演奏空間の音響特性まで再現 | 256音 | 1,340×136×390 mm | 23.6 kg |
| F107 | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 256音 | 1,368×915×345 mm | 34.5 kg |
| F701 | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 256音 | 1,360×910×345 mm | 36 kg |
| RP107 | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 256音 | 1,379×977×413 mm | 40 kg |
| RP701 | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ音源 | サンプリング音源、豊かなピアノ音色を再現 | 256音 | 1,377×992×423 mm | 41 kg |
| DP603 | PHA-50 ハイブリッド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源 | モデリング音源、弦の共鳴や倍音まで再現 | ピアノ音色：無制限、その他音色：384音 | 1,398×783×311 mm | 45.9 kg |
| HP702 | PHA-4 スタンダード鍵盤 | エスケープメント付き、象牙調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源 | モデリング音源、弦の共鳴や倍音まで再現 | ピアノ音色：無制限、その他音色：384音 | 1,377×1,038×468 mm | 54.4 kg |
| HP704 | PHA-50 ハイブリッド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ | スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源 | モデリング音源、弦の共鳴や倍音まで再現 | ピアノ音色：無制限、その他音色：384音 | 1,377×1,138×468 mm | 55 kg |
| LX705 | PHA-50 ハイブリッド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ、支点距離が長い | ピュアアコースティック・ピアノ音源 | モデリング音源、演奏空間の音響特性まで再現 | ピアノ音色：無制限、その他音色：256音 | 1,381×1,038×468 mm | 57.6 kg |
| LX706 | ハイブリッド・グランド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ、支点距離が長い | ピュアアコースティック・ピアノ音源 | モデリング音源、演奏空間の音響特性まで再現 | ピアノ音色：無制限、その他音色：256音 | 1,382×1,123×493 mm | 59 kg |
| LX708 | ハイブリッド・グランド鍵盤（鍵盤振動機能付き） | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ、支点距離が長い、鍵盤振動機能付きでよりリアルな演奏感を提供 | ピュアアコースティック・ピアノ音源 | モデリング音源、演奏空間の音響特性まで再現 | ピアノ音色：無制限、その他音色：256音 | 1,400×1,180×491 mm | 65 kg |
| LX5 (LX705後継機） | PHA-50 ハイブリッド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ | ピアノ・リアリティ・モデリング音源 | 従来のモデリング要素を見直し、さらに表現力の高い豊かな音源へと進化した新しい音源 | ピアノ音色：無制限、その他音色：256音 | 1,381×1,038×468 mm | 57.6 kg |
| LX6 (LX706後継機） | ハイブリッド・グランド鍵盤 | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ、支点距離が長い | ピアノ・リアリティ・モデリング音源 | 従来のモデリング要素を見直し、さらに表現力の高い豊かな音源へと進化した新しい音源 | ピアノ音色：無制限、その他音色：256音 | 1,382×1,123×493 mm | 59 kg |
| LX9 (LX708後継機） | ハイブリッド・グランド鍵盤（鍵盤振動機能付き） | 木材と樹脂のハイブリッド構造、象牙調・黒檀調仕上げ、鍵盤振動機能付きでよりリアルな演奏感を提供、支点距離が長い | ピアノ・リアリティ・モデリング音源 | 従来のモデリング要素を見直し、さらに表現力の高い豊かな音源へと進化した新しい音源 | ピアノ音色：無制限、その他音色：256音 | 1,400×1,180×491 mm | 65 kg |
ローランドの電子ピアノは、サンプリング音源とモデリング音源の2種類の音源方式を採用しています。サンプリング音源は実際のピアノの音を録音し再生する方式で、主にエントリーモデルに搭載されています。一方、モデリング音源はピアノの音をアルゴリズムでリアルタイムに生成する方式で、上位モデルに搭載され、より豊かな表現力を提供します。
通常の打鍵、連打、ゆっくり押鍵で比べると、鍵盤タイプにより表現できる内容が異なります。価格の差、個人の好みがありますので、ぜひ楽器店でいろいろと触ってみるのが良いと思います。Rolandの
電子ピアノを触りに行こう ローランド フォレスタ
全国主要都市の楽器販売店内でローランドの電子ピアノ選びをサポートして貰える専用コーナーがあります。「ローランド フォレスタ」と言います。ローランドの電子ピアノを触ってみたい、試奏してみたいという方は近隣の該当店舗を探して、ぜひ足を運び、実際に電子ピアノを触ってみてください。(ローランドの回し者ではありません）
鍵盤選択に関する余談
個人的にはLX-708やLX9に搭載されている鍵盤振動機能付きハイブリッドグランド鍵盤は素晴らしいなと思いました。アコースティックピアノで良い音が出ているときは鍵盤から指へ心地よい振動が伝わってきます。うまく打鍵できず良い音が出せない場合は振動がいまいちです。この2機種のみこれを再現しているのです。楽器店で電子ピアノを選ぶ際には、これらが予算的に問題があって購入する予定がない場合でも一度触らせてもらうと感動できると思います。
ちなみに私が最初に購入したのはAlesis recitalでした。こちらはセミウェイテッド鍵盤（バネ式）で、Amazonで安かったので現物を触らずに購入しました。ピアノ教室に通い始めてグランドピアノを触り始めるとAlesis Recitalでは物足りなく感じてしまいました。入り口としては良かったのかもしれません。Alesis機は人にあげてしまい、ハンマーアクション型鍵盤の電子ピアノに買い替えました。
現在は据え置き型としてRoland HP-508GP（島村楽器とのコラボ品）を使っています。PHA50ハイブリッド鍵盤搭載機が発売され始めた時期でしたが、他社含め種々弾き比べしたところ、RolandのPHA-4コンサート鍵盤が最も好みだったので、これに決めました。主にPCに接続する目的のサブ機はCASIOのPX-S1000Wを使っています。この価格帯、サイズではクリック感のある重めの鍵盤で最も好みでした。
ピアノは長く楽しめる趣味です。一方で、電子ピアノはなかなか買い替えるものでも無いため、後から交換できない鍵盤についてよく吟味してから購入されるのが良いと思います。
各電子ピアノ
各機種の公式サイトのリンクと販売ページです。
興味のある機種があればご参考ください。
各機種の公式サイトでは製品の素晴らしさを感じられると思います。
販売ページでは既に買った方のコメントを見ておくと良いと思います。
できれば楽器店で実際の楽器触ってみてから購入が好ましいです。
実際の購入は楽器店でもAmazonなどのEコマースサイトでも良いと思います。どこから購入したとしても製品に応じた配送業者が運んでくれます。ポータブルだからと思って買ったものを自分で運んだことがあるのですが、88鍵は長さがあること、梱包込みで20㎏近くになることから、運んでいる途中で後悔した経験があります。ポータブルといえども業者に運んでもらうのをオススメします。
貰えるポイントの多さ、ポイントの使い勝手でいうとE-コマースサイトで購入するのがお得にはなります。
FP10
FP30X
FP-60X
FP-90X
F107
F701
RP107
RP701
DP603
HP702
HP704
LX705
LX706
商品ページは無かったので、LX706の後継機「LX6」をご参考ください。
LX708
商品ページは無かったので、LX708の後継機「LX9」をご参考ください。