70代から始めるピアノのすすめ

~脳の活性化と人生の彩りを両立する、シニアの新たな趣味~

目次

はじめに:70代からでも“遅すぎる”ことはありません

「定年退職からしばらく経ったけれど、最近なんだか時間を持て余している」「70代に突入してから、体力や記憶力の衰えが少しずつ気になり始めた」──そんな方はいませんか? 年齢を重ねると、若い頃のように次々と新しいことに挑戦する気力が湧かなくなることもありますよね。しかし、実は人生の“秋”ともいわれる70代こそ、新しい趣味を見つける絶好のタイミングです。

なかでも近年注目されているのが、「70代からのピアノ学習」。

  • 「昔少しだけピアノを習っていたけど、もう一度やってみたい」
  • 「ピアノに憧れていたけど、若い頃は仕事や家庭で忙しくて実現できなかった」
  • 「孫が習っているのを見て、自分も弾いてみたくなった」

さまざまな理由で、70代に入ってからピアノを始めようと思い立つ方が増えています。さらに、ピアノ演奏は脳全体をバランスよく刺激し、認知機能の低下を抑制する効果が期待できる点でも大きな注目を集めています。

本記事では、70代の方がピアノを始めるメリットや脳への良い影響、そして具体的な人物像に合った練習法やモチベーション維持のコツを詳しくご紹介します。
「70代からでも、ピアノは楽しめるの?」と疑問をお持ちの方へ向けて、“遅すぎる”ことはまったくありませんとお伝えしたいと思います。

1.具体的な事例

まずは、どのような70代の方がピアノ学習に興味を持っておられるのか、3つの具体例を見ていきましょう。それぞれの方に共通する悩みや期待を整理しつつ、記事全体で解決策やヒントを探していきます。

京子さん:70歳・女性・一人暮らし

  • 背景:ご主人を数年前に亡くし、子どもたちは遠方で独立。マンションで一人暮らし。週に1~2回、趣味の集まりには参加しているものの、ふとした時に孤独感や物忘れの増加が気になる。
  • 悩み・目標
    • 最近、少しずつ物忘れが増えてきて不安。
    • 外出は少なくなりがちなので、家の中で楽しめる趣味を探している。
    • 昔、中学生の頃にピアノをかじった記憶があり、「もう一度弾きたい」という思いがふつふつと湧き上がってきている。

稔さん:73歳・男性・夫婦二人暮らし

  • 背景:大手企業を定年退職後、しばらくは畑仕事や散歩をしていたが、最近は奥様との会話も少なくなり、日々の充実感が薄れていると感じる。
  • 悩み・目標
    • 体力の衰えを感じて、これまでのスポーツ系趣味がしんどくなり始めた。
    • 新たな趣味を始めたいが、「この歳で始めても上達できるのか?」と迷っている。
    • 夫婦で一緒に取り組める共通の話題やコミュニケーションの機会を増やしたい。

修さん:76歳・女性・息子家族と同居

  • 背景:息子夫婦と孫2人(小学生)と同居している。家事や孫の送り迎えなどを手伝う日々。孫の一人がピアノを習っていて、家に電子ピアノがある。
  • 悩み・目標
    • 日常的に忙しいが、自分の“楽しみ”に使える時間を少しでもつくりたい。
    • 孫との共通の話題が増えたら嬉しい。
    • 自分自身の物忘れ予防やリフレッシュのためにも、ピアノを使って脳を活性化させたい。

以上のように、一口に70代といっても生活環境や家族構成、体力・気力、目標は人それぞれ違います。しかし、それでも共通しているのは「新たな楽しみを見つけたい」「人生をより豊かにしたい」「脳や体の衰えを少しでも遅らせたい」という強い思い。ピアノ学習には、それらを満たす大きなポテンシャルがあります。

2.70代からピアノを始めるメリット

2-1.脳の活性化と認知機能の低下予防

最大のメリットは、やはり「脳機能の低下予防」です。ピアノ演奏は、視覚・聴覚・触覚を同時に使い、楽譜を読み取るためのワーキングメモリもフル稼働させる複雑な作業です。楽譜を見て、指を動かし、音を聴き、次の小節をイメージしながら弾く──このプロセスは脳に大きな刺激となり、認知機能を維持・向上させる要因となり得ます。

京子さん が特に求めているのは「物忘れの不安を減らしたい」という点でしょう。ピアノ練習で脳に複合的な刺激を与えることは、日々の習慣として最適な“脳トレ”になります。コツコツ続けるうちに「最近、頭がスッキリしてきたかも」と感じることも多いのです。

2-2.自宅で楽しめるので外出が難しくても続けやすい

年齢を重ねると外出が面倒になることもあります。天候や体調の影響を受けやすく、スポーツ系の趣味はハードルが高いと感じるかもしれません。その点、ピアノは自宅に楽器(アコースティックピアノや電子ピアノ、キーボードなど)があれば、いつでも好きなときに取り組めます。

稔さん のように体力的に少し自信がなくなった方でも、座って演奏できるピアノは大きな負担がかかりにくく、かつ頭を使うので日々の張り合いになります。
また、夫婦で連弾を楽しむことも可能です。たとえ簡単な曲でも、二人で一つの楽器を奏でる喜びは格別。コミュニケーションの活性化にもつながるでしょう。

2-3.孫や家族との新しいコミュニケーション手段

もしお孫さんがピアノを習っていたり、家族に音楽好きな方がいれば、ピアノを始めることで「音楽の話」が増えます。
修さん のように孫と同居している場合、「おばあちゃんも一緒に弾こうか?」と声をかければ、自然とコミュニケーションが生まれます。また、孫にとっては“大人が努力している姿”を目の当たりにすることは、良い刺激になり得ます。

「発表会を一緒に目指そう」「次はどの曲に挑戦しよう?」といった目標を家族で共有すれば、世代を超えて音楽でつながる深い喜びを味わえるはずです。

2-4.心のリフレッシュ・ストレス解消

ピアノ演奏にはリラクゼーション効果があるともいわれています。音楽を奏でる時間は、頭の中を音に集中させるため、雑念を忘れやすいというメリットが。さらに、好きな曲を弾きながらその曲に浸ると、ストレスの発散にもなります。

高齢になるにつれ、ちょっとした体調の不調や人間関係のすれ違い、孤独感など、気分が塞ぎこむ要因は多々あるかもしれません。しかし、ピアノの音色はそうした不安やストレスをやわらげる力があります。「今日はいまいち気分が乗らないな…」というときこそ、数分でも鍵盤に触れてみると、意外と気持ちが軽くなるかもしれません。

3.なぜ70代からでも十分に上達できるのか?

3-1.脳の神経可塑性は生涯続く

シニア世代になると「今から始めても脳がついていけないのでは?」と思いがちです。しかし、近年の研究では脳には生涯を通じて“神経可塑性”が残されており、新しい刺激に対して神経回路が再編成されることがわかっています。
複雑な作業であるピアノ演奏に挑戦すれば、70代でも脳が“新しい学習”のために変化を始める可能性があります。とりわけ、京子さん稔さん のように、頭の衰えを感じている人こそ、新しい趣味を通じて脳に刺激を与える効果は大きいといえそうです。

3-2.シニア特有の強み:人生経験による曲の理解

楽曲を演奏する際、ただ指を動かすだけでなく「曲の背景やストーリーを感じながら弾く」というプロセスも非常に大切です。シニア世代は長い人生経験を持っているため、「この曲にはこういう想いが込められているのでは?」と深く味わいながら演奏できる強みがあります。
若いころよりも落ち着いて物事を見つめる視点や、深い情感を音に乗せることができるのは、70代ならではの魅力です。上手・下手だけでは測れない“味わい深い演奏”に育てられるのです。

3-3.“弾きたい曲”を優先するとモチベーションが湧く

ピアノ教室に通っていた子ども時代とは違い、シニアのピアノ学習は“好きな曲を好きなだけ弾ける”という自由があります。クラシックでも映画音楽でも、歌謡曲でも構いません。自分が本当に弾きたい曲に集中すれば、驚くほどの集中力と意欲が湧いてくることが少なくありません。
「この曲を孫に聴かせたい」「結婚記念日に夫婦で連弾したい」など、具体的な目標を持つこともモチベーション維持には効果的です。修さん のように孫と曲を交換して一緒に練習する、なんていう方法も楽しさを倍増させるでしょう。

4.ピアノ学習が脳と身体に与えるプラス効果

4-1.認知機能の維持・向上

先述のとおり、視覚や聴覚、触覚を組み合わせて行うピアノ演奏は、脳を総合的に使う活動です。特に楽譜を瞬時に読み取りながら指を動かす作業は、ワーキングメモリ(作動記憶)の維持をサポートすると考えられています。日常生活で「人の名前がすぐに思い出せない」「物をどこに置いたか忘れる」という悩みが多い方にとって、大きなメリットとなるでしょう。

4-2.姿勢や呼吸を整える効果

ピアノを弾くときは“背筋を伸ばして椅子に座る”ことが基本姿勢となります。この姿勢を続けるだけでも、猫背の改善や呼吸の安定に一役買ってくれることがあります。呼吸が整うと、気分のリラックスにつながり、リズムや曲の流れと呼吸を合わせることができれば、さらに音楽に没頭しやすくなるでしょう。
また、指先の細かな動きも脳との連動を促すため、「手先が器用になった」「細かい作業を続けるのが苦にならなくなった」という声もあります。

4-3.精神面の安定と前向きな気持ち

シニア世代が抱えやすい悩みのひとつに「気分が落ち込みやすい」ということがあります。退職後は社会とのつながりが少なくなり、「自分にはもう役目がないのでは…」と感じる瞬間があるかもしれません。
しかし、ピアノ練習を日課に取り入れると、「今日はここまで弾けた」という達成感や「次はこの曲を弾きたい」という意欲が生まれます。小さな目標が日常生活に張り合いを与え、結果的に前向きな気持ちを維持しやすくなるでしょう。

5.70代の方におすすめのピアノ練習方法

5-1.短い時間をコツコツ続ける

いきなり長時間の練習をしようとすると、指や腰、肩が疲れてしまい、翌日以降に響くこともあります。そこで、1回の練習を 15~20分程度 に区切り、「休憩をはさみながらトータルで30分~1時間」を目安に取り組むスタイルがおすすめです。
短時間でも毎日鍵盤に触れることが重要。特に、京子さん のように一人暮らしで時間の融通がきく方は、朝と夕方に15分ずつ練習するといった分割方式にするだけでも効果的です。

5-2.基礎練習+好きな曲の練習をバランスよく

ピアノを上達するうえで、“指慣らし”や“スケール(音階)”、ハノンといった基礎練習を無視することはできません。特に、長年ピアノから離れていた方は、フォームや指の独立性を確かめる意味でも基礎練習を少しずつ取り入れると良いでしょう。
ただし、基礎練習だけだと飽きてしまうのも事実。そこで「基礎練習を5~10分」「好きな曲の練習を10~15分」というふうに、練習時間をバランスよく振り分けると、モチベーションを保ちやすくなります。

5-3.譜面を拡大して読む・タブレットを活用する

70代になると、どうしても老眼や視力低下で細かい譜面が読みづらいという方が増えます。そこで、楽譜をコピー機で拡大したり、市販されている大きな文字の楽譜を活用するなどの工夫をしましょう。
また、タブレットを譜面台に置き、アプリで楽譜を拡大表示する方法も近年人気が高まっています。自動でページがめくれるアプリやペダルを使ってページ送りができるツールもあるので、楽譜の視認性が高まるだけでなく、演奏の集中を途切れさせないメリットもあります。

5-4.オンラインレッスンや動画サービスを利用する

70代の方の中には、外出頻度を抑えたい方や、自宅での練習環境を中心に進めたい方も多いでしょう。そんなときはオンラインレッスンや、YouTubeなどの無料レッスン動画を活用する手段があります。

  • オンラインレッスン:講師とビデオ通話でつながり、指導を受けられます。慣れないうちはカメラの設定などに戸惑うかもしれませんが、一度覚えてしまえば移動時間や交通費をかけずにレッスンを受けられるため、稔さん のように体力面を考慮したい方にぴったりです。
  • YouTubeのレッスン動画:初心者向けから中級者向けまで幅広いコンテンツがあるため、好きなペースで学べます。ただし、正しいフォームや指使いを最初のうちに誰かにチェックしてもらわないと、誤った癖が定着してしまうリスクがある点には注意しましょう。

5-5.電子ピアノやキーボードの活用

夜間や早朝に練習したいとき、家族や近所への音漏れが心配な場合は、電子ピアノやキーボードがおすすめです。ヘッドホン対応機種なら、自分だけが音を聴けるため、時間を気にせず演奏できます。
修さん のように孫が電子ピアノを使っている家庭なら、そのまま兼用してみるのもよいでしょう。キーボードは軽量で持ち運びもしやすいため、リビングから自室へ移動して練習するといった使い方も可能です。

6.モチベーションを保つためのヒント

6-1.小さな目標を設定する

「1週間後にはこのフレーズを片手だけで弾けるようにする」「1か月後には簡単な曲を両手で通して弾く」といった小さな目標を細かく区切りながら練習を進めるのがおすすめです。ゴールがはっきりしていると毎日の練習にもメリハリがつきますし、達成感をこまめに味わうことができます。

6-2.演奏を録音・録画する

スマートフォンやタブレットなど、簡単に録画・録音できる端末を使って、自分の演奏を記録しておくのも効果的です。後から聴き返すと「ここがうまくいっていない」と問題点が明確になるうえ、「最初はここまでしか弾けなかったのに、だいぶ進歩した!」と上達を実感しやすくなります。

6-3.家族や友人と演奏をシェアする

練習している曲を家族や友人に聴かせたり、連弾に挑戦したりすると、「もっと上手くなりたい」「次も聴いてほしい」という意欲が高まります。

  • 京子さん のように一人暮らしでも、動画や音声をLINEで送って感想をもらうことができますし、SNSに投稿して同じ趣味を持つ仲間を見つけるという方法もあります。
  • 稔さん は夫婦で簡単な連弾を楽しむのも素敵です。曲のテンポを合わせるだけでも自然と会話が増え、二人の時間がより豊かになるでしょう。

6-4.シニア向けの発表会やサークルに参加する

ピアノ教室によってはシニア世代向けの発表会やサークル活動を行っているところがあります。人前で演奏するのは緊張もありますが、同年代の仲間と励まし合ったり、上手な人の演奏を聴いて刺激を受けたりできます。
「一度でいいから本番で弾いてみたい」という目標があると、練習に力が入り、一気に上達するきっかけになるでしょう。

7.よくある不安・疑問Q&A

Q1.70代で始めても、うまくなるまでに時間がかかりそう…

A. 確かに、子どもに比べると記憶力や吸収力の面で時間がかかることもあります。しかし、上手さだけがすべてではありません。ピアノを続けることで得られる脳への刺激や達成感、心の潤いは、演奏技術の高低とは別軸で大きなメリットをもたらしてくれます。コツコツと練習すれば、必ず「できるようになった」瞬間を味わえるはずです。

Q2.指がうまく動きません。関節の痛みも心配…

A. 最初から素早いパッセージを弾こうとせず、ゆっくりと指慣らしするところから始めましょう。無理に指を広げたり、痛みを感じるまで弾き続けるのは逆効果です。適度にストレッチや休憩を挟みながら進めれば、大きな負担はかかりにくいはずです。指に不安がある方は、整形外科やリハビリ専門家のアドバイスを受けるのも良い方法です。

Q3.譜読みが難しくて挫折しそう…

A. 子どもの頃に習っていないと、譜読みは大きな壁に感じるかもしれません。最近はドレミで音名が書いてある楽譜や、大きな文字の初心者用楽譜が充実しています。また、「この音はどこにある鍵盤か」をじっくり確認するだけでも、少しずつ慣れてくるものです。いきなり複雑な曲に挑戦せず、易しいアレンジ譜から始めてみましょう。

Q4.家族や近所迷惑が気になります。電子ピアノと生ピアノ、どちらがベター?

A. それぞれ一長一短ですが、電子ピアノには「ヘッドホンで音を出さずに弾ける」という強みがあります。夜間や早朝に演奏したい方、マンション住まいの方は電子ピアノがおすすめです。一方、生ピアノは表現力やタッチの感覚に優れ、ダイナミックな音が魅力ですが、防音対策をある程度考慮する必要があります。

8.まとめ:70代からのピアノが“人生を彩る”

この記事では、70代の方がピアノを始めるメリットや脳への好影響、さらに京子さん、稔さん、修さん各人を取り巻く状況と対策を織り交ぜながら解説してきました。最後に、本記事のポイントを振り返りましょう。

  1. 新しい趣味としてのピアノ
    • 70代だからこそ、長年の夢を実現するチャンス。
    • 外出が難しくても自宅で楽しめ、年齢を問わず始めやすい。
  2. 脳機能の維持・向上が期待できる
    • 複数の感覚を同時に使うことで認知機能を刺激し、衰えを抑制しやすい。
  3. 家族や友人とのコミュニケーションにも役立つ
    • 孫やパートナーとの共通話題が増え、連弾や情報交換などで自然と交流が深まる。
  4. 短時間の練習でも効果大
    • 1日15~20分でも毎日続ければ徐々に上達し、脳トレにもなる。
  5. 基礎練習+好きな曲で飽きずに続ける
    • 最低限の基礎は大切だが、自分の好きな曲を優先すればモチベーションが高まりやすい。
  6. テクノロジーやレッスンを活用
    • 電子ピアノ、オンラインレッスン、拡大譜面など、多彩な方法でシニアでも快適に学べる。
  7. 目標設定や録音・録画で成長を実感
    • 発表会や小さなゴールを作ると、練習にメリハリがつき、上達も感じやすくなる。

“70代だからこそピアノ”──この言葉にピンときた方は、ぜひ思い切って始めてみてください。年齢を重ねるごとに、音楽の味わい方は深まります。指が思うように動かなくても構いません。好きなメロディーを一音ずつ紡ぎ出していく時間は、何ものにも代えがたい豊かさをもたらしてくれるはずです。

9.今すぐ始めるためにできること

  1. 自宅に眠っているピアノやキーボードを探してみる
    • まずは手元にある楽器を見つけ、軽く指を動かしてみましょう。音が出る感動を思い出すだけでも、「また弾きたい」という気持ちが湧いてくるはずです。
  2. ピアノ教室やシニア向けカルチャースクールを調べる
    • 市町村の広報誌やWeb検索で、初心者歓迎のコースがないかチェックしてみましょう。体験レッスンや見学だけでも意外と敷居は高くないことに気づくかもしれません。
  3. オンラインレッスンの無料体験に申し込む
    • 「外出が面倒」「交通手段がない」という方はオンラインレッスンが便利。マンツーマンで優しく教えてくれる講師が多数います。
  4. 大きな文字の楽譜や初心者向け譜面を購入する
    • 好きな曲、弾いてみたい曲の譜面を選んでみましょう。譜面を眺めているだけでもワクワクが広がり、「弾きたい意欲」が高まります。
  5. ご家族や友人に始めることを宣言する
    • 「実はピアノを始めたんだ」と話しておけば、応援してくれたり、一緒に練習してくれる仲間が見つかったりするかもしれません。自分に対しても“やる気スイッチ”が入ります。

結び

70代からのピアノ学習は、人生の後半戦をより充実させてくれる素晴らしい選択肢です。脳の活性化や認知機能の維持、そしてなにより音楽を奏でる楽しさと自己表現の喜びは、年齢に関係なく皆さんの心を豊かにしてくれるでしょう。今回ご紹介した京子さん・B・Cのような状況は決して特別なものではなく、多くの70代の方に当てはまる共通点があるはずです。

もし、「70代で新しい趣味を始めるのは遅いかも…」と思っていたなら、どうぞその思い込みを手放してください。 ピアノは“指先だけで始められる最高の芸術”でもあります。大がかりな道具や激しい運動も必要なく、少しずつ弾いていくうちに必ず前進を感じられるのです。

ぜひ、あなたらしいペース で鍵盤に触れてみてください。その一音一音が、きっと新しい人生の扉を開いてくれるはずです。70代からのピアノライフが、多くの笑顔と充足感、そして素敵な音色を紡ぎ出してくれることを心より願っています。

Synthesiaを使ったピアノ練習について

SynthesiaFanでは下記のようなピアノ未経験者の練習・独学を支援する情報を載せています。


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参考リンク

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