電子ピアノやキーボードをパソコンに繋いでsynthesia(シンセシア)を使おう

2025.01.07 2019年の記事を一部改訂しました

ピアノやキーボードの練習、またはキーボードマニアのようなゲームとして遊ぶためにsynthesia(シンセシア)を導入する方法をまとめました。synthesiaのインストール方法、購入方法は別途こちらにまとめました。

目次

synthesiaとパソコンの接続に必要なもの

こちらが必須になります。

必須なもの

パソコンと電子鍵盤を接続しよう

プリンタ用USBケーブルでパソコンと電子鍵盤を接続するだけです。念のため画像で確認します。

上がパソコン側のUSB端子です。

こちらが電子鍵盤楽器側です。プリンタのUSB端子と同じ形です。

USBケーブルは「オスA―オスB」のタイプを使います。プリンタ用USBケーブルと同じものです。

パソコンも電子鍵盤も電源を入れたままの状態で、USBケーブルを抜き差し大丈夫です。


Synthesiaに電子鍵盤を認識させよう

まず、必要な接続が終わった状態で、電子鍵盤楽器の電源が入っていない状態から見ていきます。synthesiaを立ち上げて、「Settings」をクリックします。下のような画面になります。INPUTとOUTPUTにある「LoopBe Internal MIDI」は無くても構いません。

電子鍵盤楽器の電源を入れてみます。INPUT、OUTPUTともに「CASIO USB-MIDI」の項目が増えました。今回はCASIOの「PX-S1000」を接続しています。接続する電子鍵盤楽器の種類によって、この名称は変わります。

今回はCASIOなので「Music Input」のほうに並んでいる「CASIO USB-MIDI」を選びます。

右からスクロールして出てきた画面で、2段目の「Use This Device」でクリックしてチェックを入れます。

その画面のまま、電子鍵盤楽器の一番低い音の鍵盤を押ます。押したボタンが画面上で緑色に点灯します。

次に電子鍵盤楽器の一番高い音の鍵盤を押ます。押したボタンが画面上で緑色に点灯します。「Note Range」の部分の一番右側の「OO Keys」の数字部分がご自分の電子鍵盤楽器の鍵盤数とあっていればOKです。今回は88鍵のものを使ったので「88 Keys」になっています。

画面左上の「Music Device」を押して戻ります。

次は「Music Output」のほうに並んでいる「CASIO USB-MIDI」を選びます。右からスクロールして出てきた画面で、2段目の「Use This Device」でクリックしてチェックを入れます。

あとは、画面と同じようにチェックを入れて「Enable」にします。もし、光るキーボードを利用するときは、「Key Lights」にもチェックを入れましょう。

設定が終わったら、画面左上の「Music Device」を押して戻ります。

「Synthesia Virtual Piano」や「Microsoft GS Wavetable Synth」をOFFにして、上の画面と同様の状態にします。

設定は終了です。画面左上の「Synthesia」を押してタイトル画面に戻りましょう。Play Songを押して、ピアノ練習や音楽ゲームとして活用しましょう。

タイトル画面の画面左下にINPUTとOUTPUTに何が設定されているかが載っています。不具合があるときはちらっと見て、不具合があればSettingを見直してみましょう。

ここまでがパソコンと電子鍵盤楽器の接続とSynthesiaの設定の仕方の紹介でした。


その他、必要かもしれないもの

必要に応じて、こちらも準備しましょう。


この先は、上の説明からの文書内リンクで参考部分になります。

パソコン

synthesiaは軽いソフトなのでパソコンの性能を必要としません。
ただ、あまり古いパソコンで常駐ソフトがたくさん入っている場合は難しいかもしれません。OSはWindowsXPからそれ以降のものに対応しており、もちろんwindows10でも動きます。Macは、使ったことがないのでわかりません。

ちなみにどのぐらい古くても動くかの目安を示します。

ASUS ZENBOOK UX31E」:2011年のモデルで、こんなスペックです。
ネットを見るのもやや重いですが、Synthesiaを使うには問題無しです。

  • Windows® 7 Home Premium 64ビット
  • インテル® Core™ i7-2677M プロセッサー 超低電圧版
  • 高速なDDR3-1333メモリを4GB
  • SSD128GB
  •  1,600×900ドット表示の13.3型ワイドLED液晶

画面は13インチでもなんとかなりますが、やや大きいほうが使いやすいです。

パソコンにノートPCとデスクトップPCのどちらを使うのか、また、電子鍵盤楽器がポータブルタイプか据え置きタイプかによって、画面の設置方法が変わるため、追加で必要な道具が変わってきます。


USB端子を持つ電子鍵盤楽器

電子鍵盤楽器は何種類かあります。

  • 電子キーボード
  • 電子ピアノ
  • MIDIキーボード

電子キーボード

Synthesiaをゲームとしてお手軽に楽しみたいのであれば、電子キーボードが良いと思います。キーボードが軽くて弾きやすいのが特徴です。本体も軽く、持ち運びに便利で、基本的にポータブルタイプです。鍵盤の数が少ないとSynthesiaで遊ぶときに後々困るので、できれば76件以上のもの、がっつり遊ぶ予定であれば88鍵盤のものを購入するのがオススメです。

例えばですが、こんな電子キーボードが販売されています。

型番メーカー鍵盤種、鍵盤数タッチ
レスポンス
NP-32YAMAHAグレートソフトタッチ鍵盤
76鍵 
あり
RecitalAlesisセミウェイト鍵盤
88鍵
あり
PERFORMERArtesia Proベロシティ-センシティビティキー
88鍵
あり
LK-520CASIOピアノ形状鍵盤
61鍵
あり

電子ピアノ

Synthesiaをピアノの練習に使いたい場合は、電子ピアノが良いです。
電子キーボードは鍵盤機構がバネ式であり、指を鍵盤から離すときの挙動がピアノとは大きく異なります。
鍵盤の機構を本物のピアノに似せた電子ピアノを選ぶのがオススメです。鍵盤機構がハンマーアクションと書いてあるものを選ぶと良いです。どれぐらい本物のピアノに似たタッチを表現できる鍵盤であるかはピアノの練習で大事なポイントの一つです。鍵盤のタッチと値段はおおよそ相関があるのですが、同価格帯では好みの問題なので、店頭で触ってから購入するのが良いと思います。初心者が入門用に購入する場合は下記がオススメなので、店頭にあれば触ってみましょう。

例えばですが、入門用価格でこんな電子ピアノが販売されています。

型番メーカー鍵盤種、鍵盤数
PX-S1100CASIOスマートスケーリングハンマーアクション鍵盤 
88鍵 
D1KORGリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3 
88鍵
FP-10RolandPHA-4スタンダード鍵盤
88鍵
P-45YAMAHAグレードハンマースタンダード鍵盤
88鍵
ES60KAWAIレスポンシブ・ハンマー・アクション・ベーシック鍵盤
88鍵

YAMAHAKAWAIも同価格帯で展開していますので、気になる方はぜひ店頭で現物を触って比べてみましょう。

MIDIキーボード

DTM(デスクトップミュージック)で用いる鍵盤で、音の入力用デバイスです。入力に特化しているので、単独では音がでないものがほとんどです。パソコンやタブレットと接続して使います。61鍵あたりならばリーズナブルなものがあるのですが、synthesiaに適した88鍵のモデルは高価なものばかりなので、今回は紹介しません。



プリンタ用USBケーブル

電子鍵盤楽器とパソコンをつなぐにはケーブルが必要です。電子鍵盤楽器によってはBluetooth接続できるものもあるのですが、遅延が気になることがあるので、ケーブル接続がオススメです。長さは1.8mか3mのものが使いやすいと思います。実際の配置に合わせて長さは変えましょう。プリンタ用USBケーブルと同じものですので、もし家にあれば転用してみるのも良いかもしれません。


電子鍵盤用スタンド

電子ピアノには据え付けタイプのものも多いのですが、持ち運びを前提とした鍵盤楽器、たとえばステージピアノ、シンセサイザー、電子ピアノ、電子キーボードでは設置するためのスタンドかテーブルが必要です。電子キーボードは軽めですが、ハンマーアクションの入ったものは優に10㎏を超えますし、ステージピアノでは30㎏に近いものもあります。幅も88鍵サイズでは横幅150㎝程度になります。電子鍵盤の重さにあったものを使いましょう。

電子鍵盤によっては専用のスタンドが販売されています。専用スタンドがなくても、X型、Z型、4脚型などいろいろなスタンドがあります。

ノートパソコン用スタンド

ポータブルタイプの電子鍵盤機器を利用される場合はノートPCを置く場所がありません。
もし、ノートパソコンを置くための適当な台が無ければ、ノートパソコン用のスタンドが販売されているので必要に応じて導入しましょう。

三脚タイプが安定が良く、高さも出せ、比較的安価のためオススメです。ノートパソコン用スタンドは鍵盤楽器の後ろにセットします。安価帯の製品では稀に初期不良がありますので、購入後はすぐに確認してガタツキや固定不良があれば返品しましょう。購入前にアマゾンの「評価数(多いほうが良い)」と「低評価(☆1個~2個)のコメント」を確認すると良いと思います。

スチールラックを活用する手段もあります。参考画像の関係で高価なものを紹介していますが、電子ピアノの横幅+10~15cm(ポール幅を考慮に入れる必要があるため)の安価なものを購入すると収納面でも役立つと思います。ホームセンターなどでも購入可能ですので、展示品でぐらつきの無いものを確認しましょう。ご自分で組み立てが必要です。組立時、ある程度の場所が必要です。また、ご自宅の天井高さギリギリのものは購入しないようにしましょう。組立や設置時に天井と干渉して痛める懸念があります。

パソコンのHDMI出力からテレビやモニターに映し出す場合は、テレビスタンドも利用できます。画面が大きいことで鍵盤の確認がしやすく、また迫力もあります。テレビを利用する場合、スタンドモニターを利用することでテレビ周りの掃除がしやすくなるメリットもあります。録画用HDD等などが載せられるタイプ等ありますので、下記商品をクリックして関連商品にどんなものがあるか確認いただければと思います。

電子キーボード

NP-32

YAMAHAの76鍵です。音源はYAMAHAのコンサートグランドピアノからサンプリングされたピアノ音色ほほか10音色。電源アダプター以外にも単三電池6本で動くので持ち出しできます。「グレートソフトタッチ」鍵盤はタッチレスポンス式なので、弾く強さで音の強弱が表現できます。(電子キーボードに戻る

ALESIS Recital

ドラムで有名なAlesisの電子キーボード。電子ピアノと書いてあるものの、ハンマーアクションではないので、電子キーボードのところに載せました。セミウェイトというバネ式鍵盤です。軽くて持ち運びが楽、電池でも動くので外でも弾けます。私の最初の一台はこちらでした。安価に入手できる88鍵盤である点は評価できると思います。(電子キーボードに戻る

Artesia PERFORMER

店頭で見たことはありませんが、88鍵ありキーも軽そうなので、synthesiaをゲームとして遊ぶにはピッタリだと思います。同時発音数が32しかないのでこれ単独での利用は色々不具合があると思いますが、PCに接続してソフト音源導入などで何とかなるのではないかと推測します。いろいろ付いていてお得。(電子キーボードに戻る

LK-520

鍵盤が光るタイプのものもあり、Synthesiaの光る鍵盤の機能とも連動もできます。鍵盤数は少ないのでその点だけ注意ですね。さらに安価な商品もあるのですが、鍵盤数61鍵よりも少ないか、評価が低いので下記リンク先で表示される関連商品をご覧いただければと思います。(電子キーボードに戻る


電子ピアノ

CASIO PX-S1100

著者はCASIOのPX-S1100の前の機種、S1000の白をサブ機で持っています。価格に対してとても良いと思っています。電子ピアノとしてだけではなく、Bluetoothスピーカーとしても使えます。こちらは色々ついてお得なタイプです。
(電子ピアノに戻る

KORG D1

KORGのD1は、上のCASIO PX-S1000のどちらをサブ機にするか迷いました。鍵盤のタッチはが良いと思います。同音連打可能です。こちらはスピーカーがついていないのでヘッドホンが必須です。(電子ピアノに戻る

Roland FP-10

同価格帯の中で考えると、タッチと音の良さで候補だったのですが、据え置き型でRolandのHP508-GPを持っているのであえて外しました。でも、オススメです。(電子ピアノに戻る

YAMAHA P-45

ヤマハの最も安価な電子ピアノです。非常に安価です。鍵盤はグランドピアノの基本的な鍵盤タッチを再現したグレードハンマースタンダード鍵盤の88鍵です。タッチはやや軽めですが良いと思います。同時発音数が64しかないのですが、PCに接続する前提であれば問題ないと思います。(電子ピアノに戻る

KAWAI ES60

KAWAIの安価帯の電子ピアノです。鍵盤はグランドピアノの基本的な鍵盤タッチを再現したグレードハンマーベーシック鍵盤の88鍵です。


演奏用椅子

演奏用の椅子は最初は何でも良いのかもしれません。ただ、演奏中に動いてしまうもの、座面が小さいなどで体が安定しないもの、椅子自体の安定が悪いものはできれば避けたほうが良いと思います。可能であれば、安価なもので良いので演奏用の椅子を準備するのが良いです。

たとえばこんな演奏用椅子が販売されており、値段も様々です。

キーボードスタンド

ダブルレッグX型スタンド

X型キーボードスタンドです。構造が簡単なため高さ調整も簡単、かなり頑丈、かつ安いのでオススメです。電子ピアノなど重めの鍵盤楽器をX型スタンドに載せたい場合はダブルレッグ型やW-X型と記載されているものが安心だと思います。ただ、ホイールはついていないので移動させるときにちょっとだけ苦労します。角度調整時は載せている電子ピアノを下ろしてから作業しましょう。テコの原理で大けがに繋がりかねません。

Z型キーボードスタンド

電子ピアノなど重い鍵盤楽器を頻繁に移動させるようならば、ヘビーデューティーZ型スタンドのホイール付きがオススメです。

上のZ型スタンドは大丈夫なのですが、ものによっては鍵盤楽器の重さに負けてスライドが滑ってしまう課題があるようです。軽い電子キーボード用に作られた耐荷重の低いZ型スタンドも混ざって売っているので購入する際には気をつけましょう。

4脚型キーボードスタンド

4脚スタンドも安定感があります。耐荷重も問題無いのですが、高さ調整できるタイプの4脚スタンドでは、移動させるなどで高さ調整部を頻繁に調整する場合は、先ほどの2種類のスタンドと比べて可動部位が多いのでやや時間がかかるかもしれません。

テーブル

サブモニター

パソコンに導入したSynthesia をプレイする場合、画面サイズが問題になります。88鍵分の情報を画面横方向に展開することがあるためです。Synthesia側の設定で、曲で使用する最大鍵盤数のみ表示することもできるので、最初は問題にならないかもしれません。広い音階を用いる曲を演奏したくなった場合の画面サイズの問題は、PCからHDMIケーブルやDPケーブルを介してサブモニターに接続することで解決します。特にウルトラワイドモニター導入が好ましいと思います。現在は安価にワイドディスプレイを入手することができるため、頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。いくつか例を挙げます。

ワイドモニター

下記はアスペクト比16:9の普通の24インチのモニターです。横幅は54㎝です。このサイズはASUSやDELLほか、有名なメーカーが頻繁にセールを行っています。たいてい1.5万円以下で購入できると思います。

下記はアスペクト比16:9の普通の27インチモニターです。横はアbは61cm。このあたりも有名メーカーのセールがあります。リンク先から関連商品を見てみると良い品が安く手に入ります。

ウルトラワイドモニター

下記は横幅69㎝の平面ウルトラワイドディスプレイです。やや特殊な形状になります。小型のディスプレイ2台を横方向にシームレスに並べるような印象です。

下記は横幅が122㎝のLG製曲面ディスプレイです。アスペクト比(縦横比)は脅威の32/9。やや高価ですが、これで演奏できれば壮観だろうと思います。

下記は横幅81㎝の安価な曲面ディスプレイです。一度試してみたくなる価格です。悪い評価もあるのですが、運が良いと思う方、返品対応に難儀しない方は購入してみても良いと思います。

その他、テレビのHDMIにPCを接続するのも一つの手段です。

HDMIケーブル

PCからモニターまたはテレビに出力する際にはケーブルが必要です。たいていはHDMIケーブルで事足りると思います。それぞれの方の環境にもよるのですが、取り回しの点で3m以上のケーブルを買っておくと良いと思います。短めのケーブルを接続してケーブルが張った状態になる場合、引っ掛けたときにPCがスタンドから落ちるなど大惨事につながりかねません。配線するときはPC側を最後に、配線を外すときはPC側を最初に行うようにすることをおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次